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sweeter than bnn fish

BANANA FISH の2次創作ブログです。
  

where I am




ずっと欲しかった、オレのいる場所。

誰にも支配されず、自由にいられる場所。

望まなくても手に入るものと、

望んでも手に入らないものが

あまりにもはっきりしていた。

どんなに心から望んでもかなわないなら

その選択肢すらないなら

その望みはないことにして生きてきた。

生きていくには楽とまではいかないが

その方がまだましだった。

そして英二に出逢った。




ずっと探してた、ぼくのいる場所。

棒高跳びが全てだった。

跳んでいる時は無心になれた。

楽しかったんだ。

でもいつからか苦しくなった。

目的がわからなくなった。

なぜ跳ぶのかわからなくなった。

そこで答えを得られるかどうか

期待したわけじゃないけど

NYに来た。

そしてAshに出逢った。




英二はオレがずっと欲しかったものを与えてくれた。

手放しで、無条件で、それができる英二がまぶしかった。

幸せに生きてきた証拠だ。

だからこっちの世界に来てはいけないと思った。

何度も。

そんな英二を汚してはいけないと思った。

英二の世界に悪いものがはいってはいけないと。

そのままの英二がいるために。

だが、英二は自分の意思でここを選んだ。

そうやって自由に世界を超えられる英二がうらやましかった。

そしてわかった。




ぼくは贅沢な悩みに溺れていたことに気付いた。

ぼくは幸せすぎた。

Ashは傷だらけだった。

それを隠さないとAshは生きてこられなかった。

なんでみんなわからないのか、ぼくは不思議だった。

Ashのまわりは、強い彼しか見ていなかった。

いや、彼等は見ることができなかったんだ。

世界が違うと言われた。

きっと、それは事実なんだろう。

それでもAshのそばにいたかった。

そしてわかった。




そしてわかった。


もうなくせない。なくしたくない唯一。


ぼくだけにできること。


オレが消えても英二がいればいい。


全世界を敵にしてもぼくはAshのそばにいる。


英二の存在こそがオレの全て。


ぼくだけがAshを守ってあげられる。


英二のいるところがオレのいる場所。


Ashのいるところがぼくのいる場所。








fin










Ash、英二 ふたりの基本に立ち戻ってみました。

ふたりのことを考えすぎて(ばかだな。。。)

私の思考回路がずっとぐるぐるしてて。

原作のラストはもちろん承知ですけど。

でも、やっぱり、このふたりって一緒にいなくちゃっ。

とまた振り出しに戻るのです。







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2013/12/12(木) 07 24:01 | ss | トラックバック 0 | コメント 0
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